あまのじゃくBaby★




しばらく、2人でじっと花火を見ていた。




『ねぇ、陵。』

「ん??」

『あたし昔、陵のこと本当にだいっきらいだった。』



登下校とか一緒にするのも嫌だったし。


かすれる程度に触れるのでさえ、嫌気がさしていた気がする。


…今思えば、最低だけど。




「…ふーん」

『正直、地球がひっくり返っても、陵のことを好きにならないと思ってた。』



あの頃の自分を思い出すと、ちょっとほろ苦い。


今じゃ、こんなに好きになってるのに…

よくそんな大口を叩けたものだ。