――――――――… ―――――――… ――――――… 〈花火が始まります〉 時はあっという間にすぎ、もうアナウンスが流れていた。 楽しい時間は早くすぎるって言うけど、 もしかしたら、間違ってはないのかもしれない。 『…いよいよだね。』 「だな。」 それだけ言うと、お互い無口になる。 きっと、あたしもアイツも。 思い出しているのだろう。 去年の花火を。 ちょっぴりbitterな思い出を。