くだらない。 本当にくだらすぎる。 2人に目を向けてもらいたかったら、アタックすればいい話なのに。 それもやらずに、あたしに危害を加えるなんて…。 汚いよ。 「…わかってるじゃない。」 春ちゃんが怒りで満ち溢れたような声を出した。 あたしはそれをジッと見つめる。 それ以外、どうする気にも起こらなかった。 「透かしてるんじゃねぇよ!!!!」 聞こえくる怒声。 近づいてくる握り拳。 この状況を理解するのに、さほど時間はかからなかった。 あたし、殴られる!!