『面白くない。』 アイツが春ちゃんと話してるであろう今の放課後。 あたしは最近気になっていたドーナツ屋さんで、唇を尖らせながら、沙希に言い放った。 「うーん。 私は舞ちゃんは恵まれてると思うけどなぁ。」 困ったような顔をしながら、沙希が遠慮がちに言った。 わかる。 沙希が言いたいことはわかってる。 あたしだって、そこらへんは理解してるつもり。