「大丈夫だから。」 『へっ??』 「また明日も会えるし。」 アイツがあたしの髪を優しく撫でる。 そんなアイツの仕草に、あたしの胸が少しだけ高鳴った。 …悔しい。 多分。 多分だけど。 アイツにはあたしの感情なんて、まるわかりなんだ。 きっと、 まだ一緒にいたかったことも、 それを、あたしは素直に言えないことも、 あたしがどんなにアイツが好きなのかも、 全部全部知ってるんだ。