「舞が好きだから。」 『え?』 「舞が好きだから、不安になっただけ。」 そう言いながら、アイツは自分の体からあたしを引き剥がす。 そんな状況をあたしはポカンと見つめることしかできなかった。 …やばい。 あたし、凄く嬉しい。 「何、ぼへっとしてんだよ」 『ぎゃっ』 そう言ってアイツにほっぺたをつねられた。 せっかく人が喜んでたっつうのに… コイツは!!