センパイはアイツなんかより、100倍も、 カッコよくて、 優しくて、 いい人なんだからっ。 「あのセンパイだけは止めた方がいい。」 ――突然、 アイツが真剣な声を出した。 心臓が、高まるのを感じる。 アイツと目が合うと、なんだか、吸い込まれてしまいそうで。 あたしは慌てて目をそらした。 『…どうせ、またデタラメな情報を言ってるんでしょ??』 アイツの言うことなんか信じない。 信じちゃいけない。