――俺のこと、一瞬でも好きだった?? 先輩の言葉が頭で何回もリピートされる。 そんなの考えなくったってわかる。 『大好きでしたよ。』 決して現在進行形じゃないけど。 あたしはあなたに恋をしていた。 「それはよかった。」 先輩がニコッと笑った。 その笑顔に、あたしは惚れたんだ。 「舞ちゃん!」 『はい?』 「アイツと、幸せにな!」 思わず、呆然としてしまう。 その間に先輩は喫茶店から出て行き、どんどん小さくなっていった。