…あれ?? 痛く、ない?? あたしは恐る恐る目をあける。 そしたら、目の前には、胸の前で握り拳を震わす先輩がいた。 『先輩…??』 「……。」 『殴らないんですか??』 シ…ン。 一瞬沈黙が流れる。 なんだか、ここで逸らしちゃだめなような気がして、 あたしは先輩をジッと見つめた。 「…んだよ。」 『え??』 「殴れないんだよ。」