『ごめんなさいっ。 あっ、あたしはレモンティーで!』 動揺を隠すように、必死に冷静につくろった。 でも、今考えると思う。 全然、隠せてない…。 「…舞ちゃん。」 『はい??』 「今日、なんだか変だよ。」 先輩と視線が絡まる。 『そんなことないですよー』って笑い飛ばせばよかったのに。 先輩の真剣な瞳が、それを許してくれなかった。 「アイツのこと考えてた??」 『え??』