早速ケータイを開くあたし。 メールを打つ指が、震えてしまう気がする。 そんなあたしに、沙希は気づいたようだった。 「ためらいがある??」 『うーん、ちょっと。』 口先ではちょっととか言ってるけど、本当は凄く迷っていた。 突然の別れに、 しかも、原因はアイツ。 先輩を傷つけてしまいそうで不安なんだ。 「大丈夫。」 『え??』 「不安になんなくていいよ。」 不思議になって沙希をみる。 目が合うと沙希はにこっと笑ってくれた。