『仕方ないじゃん!!』


半ギレ状態のあたしは、ほぼ勢い任せに叫んだ。



「……。」

『陵が隣にいないからだよ!!』



…だって、仕方ないじゃん。


陵以外と花火見たくなかったんだから。



よくわかんないことを連呼してるあたしに対して、アイツは小さくため息を吐く。


そして、あたしの体をグイッと引き寄せた。



「わかったから。」

『……。』

「悪かったって。
ちょっとイジメすぎた。」