『はぁ!?』 思わずベンチからガタッと立ち上がる。 『それって失礼すぎない!?』 春ちゃん、あんなにアイツ回るの嬉しそうだったのに…。 かわいそすぎる。 「じゃあ、来なかった方が良かったわけ??」 アイツが冷めたような口調でそう言った。 う…。 そこをつつかれると痛い。 だって、アイツが春ちゃんを置いていかなかったら、今のあたしたちはいない。 そう考えると、なんともいたたまれない気持ちになった。