「嫌だったらしねぇよ。」 アイツは 呆れたように、 めんどくさそうに、 ため息をつきながら吐き捨てるように言った。 その途端、あたしの怒りは最高潮に達する。 やっぱり…。 アイツはキスなんて挨拶代わりだと思ってんだ。 だから、キライなあたしにまでキスできちゃうんでしょ!? 『最っ低。』 「あ??俺のどこが最低なわけ??」 全部だよ。 そんな言葉が喉の奥から出そうになる。