泣きそうになるだけではなく、リアルに涙が零れてくる。



「おいっ、どうしたんだよ!?
そんなに痛かったのか!?」



柄にもなく取り乱すアイツを見て、胸がいっぱいになった。



安心、したんだ。


少しの間話してなかっただけなのに、なぜか不安で。


アイツが変わっちゃうんじゃないかって思ってた。


だけど、今こうして、

毒説、
猫かぶり、
でも、たまーに優しい、

何も変わってないアイツがいる。


そのことが、自分でもわかんないけど、凄く嬉しかった。