「だけど、舞ちゃんは…!!」 『違うよ!!』 沙希の言葉を遮った。 だいたい何が言いたいのかわかってる。 沙希は「舞ちゃんは陵くんが好きなんでしょ??」って言いたかったんでしょう?? 『あたしは陵のこと、なんとも思ってないよ。』 「…舞ちゃん。」 2人の間に静寂が起きる。 さすがの沙希も何も言えなくなったようだった。 そんななか、女子の集団の話し声が耳に入ってきた。