「このままだと、本当にあの2人で学園祭回っちゃうよ~??」 今にも泣きそうになって言ってくる沙希。 そんな沙希を心から可愛いと思う。 だけど、ごめん。 あたしはこれを見て見ぬフリをするしかできないんだ。 『それがどうしたの??』 あくまでも、興味がないように言うあたし。 だってあたしには関係ないもん。 あたしには先輩がいて、 アイツには春ちゃんがいる。 そう、関係ないんだ――。