アイツなんて、もう知らない。 ちょっとでも、アイツとの「習慣」をなくしたくないと思ったあたしが馬鹿だった。 悔しいけど、あたしは思ったよ。 もうアイツと学園祭を回れないのは淋しいな、って。 なのに、アイツは、 陵は、 何も思わないんだね。 「舞ちゃん…。」 『詳しくはメールするんで、今は先輩は自分の教室に戻ってください。』 「でも…。」 『戻ってください!!』 先輩に、どこかへ行ってほしかった。 じゃないと、先輩にあたってしまいそうだったから。