「いいんじゃないかな??」 あたしが迷ってる時、1つの声が聞こえた。 『え??』 「上園さんは、直也先輩と付き合ってるんですよね?? だったらそれが一番自然だと思います。」 言ったのは猫かぶりなアイツ。 その言葉を聞いた途端、 あたしの中の何かがぷつりと切れた。 『…わかりました。 先輩、一緒に回りましょう。』 教室の温度が、二度ぐらい下がった気がする。 自分でもビックリするぐらい冷たい声が出た。