違う。 そんなんじゃない。 どうせあたしを守るなら、違う方法で守ってもらいたい。 『陵!!』 「舞ちゃん。」 あたしの声を先輩が遮る。 あたしと先輩の隙間に風が通りぬけた。 「もういいじゃないか。 彼が決めたことだし。」 アイツが、決めたこと。 確かにそうかもしれない。 でも、そんなのあたしの気持ち考えてない。 自己満足にしかすぎないじゃない。