「俺、もう舞に近づかないんで。」 …え!? そうして何事もなかったように後ろを向くと、アイツは歩き出す。 ちょっと。 何それ!! 『待ってよ!!』 アイツの手のひらをぐっと掴む。 繋がれた手がやけに熱いのを感じたけど、気にしてる場合じゃなかった。 『何勝手に決めてんのよ!!』 「別にいいじゃん。 舞を守るために身を引いたんだから。」 文句ある?? とでも言いそうなアイツの顔。