『先輩、あたしは大丈夫ですから!!!!』 アイツをかばいたかった。 アイツは、悪くないもん。 アイツとの関係を 崩したくなかったんだ――。 「舞ちゃん、ごめん。」 『え??』 「ここだけは譲れない。 あのまま俺が来なかったらどうなっていたと思う??」 『……。』 わかってた。 先輩があたしを思って言ってくれてることぐらい。 だからこそ、 あたしはこれ以上何も言えなかったんだ。