あまのじゃくBaby★



『直也先輩…??』


振り向いた先の直也先輩は、


いつもより冷たい表情、

いつもより冷たい目、


そして…、


「舞ちゃん、なんで襲われたか知ってる??」


冷たい、声。


何が先輩をそうさせたのかはわからなかったけど、


いつもとは違う、


あたしの知らない先輩であることは


間違えなかった。




「わからないですけど…。」


いつもより遠慮がちに答えるアイツ。


きっとアイツも、いつもと違う先輩に気づいているんだ。