あまのじゃくBaby★



あたしは思わず目を見開いた。



あたしの目の前にいたのは、


頬を赤くした、


直也先輩の姿…。



「…ちっ。」



バツが悪くなった先輩は舌打ちだけを残し、慌てて去っていった。


同時にあたしは先輩に駆け寄る。



『大丈夫ですか!?』

「…平気だよ。」


先輩は無理したように、ニコッと笑う。



…嘘だ。


平気なはずがない。


頬を手形がつくぐらい真っ赤にさせて…。


絶対痛いもん…。