あまのじゃくBaby★



「大変なの!!」


血相を変えながら話す君島。


この様子だと、急いで俺の所に来たに違いない。


何か緊急な用事があるのだろう。


俺は静かに耳を傾けた。





『舞ちゃんが、怖そうな先輩の集団に連れていかれちゃった!!』



勝手に、体が動いていた。



気づいたら走り出していた。



「どこに連れていかれたかわかるか??」

『多分…体育館裏!!』

「サンキュー」



言葉遣いとか、

今はどうでもよかった。


こんなキャラじゃないけど、

必死に走った。



全てはアイツを、


舞を


守るため――



―――――――…。
――――――…。
―――――…。