陵side 「陵くん♪」 俺は一瞬眉をひそめる。 毎日毎日、俺の机は女が囲む。 正直、うっとおしい…。 それでも俺は笑顔で返した。 『どうしたの??』 我ながら完璧な笑顔。 俺は自画自賛する。 「ねぇ、陵くん。 メアド教えてくれないかなぁ??」 あー。 俺は心の中で声を濁した。 この質問は毎日10回は聞く。 もう聞き飽きたほど。 俺はお決まりの言葉を返すことにした。 『ごめん。 携帯もってないんだ。』