皆さん聞いてください

僕は次の日、朝早く空港に向かいました。


もちろん会う気はありませんでしたよ。


でも陰で飛行機くらいは見送りたいと。
例えカレンに嫌われていたとしても、ずっと応援していたいと。


そう思いました。


手の無い彼女が。

初めは日常生活すらままならなかった彼女が。


気が遠くなるほどの努力をして、掴んだチャンスだということは誰よりも知っていましたからね。


応援せずにはいられませんでした。