ちっとも止みそうにない雨。ザァザァと拍手みたいな激しい音だけが耳に響く。
秋人さんは濡れないようにあたしを抱き寄せて、レンガの階段を駆けた。
車のドアを開けてあたしを詰め込むと、普通過ぎる仕草でタオルで少し濡れたスカートを拭いてくれる。
なんだかな。自分はずぶ濡れじゃないですか、とか、まるでお姫様みたいな扱いに少し頬が熱い。
久しぶりのその姿に、やけに胸が痛い。今も直視するにはサングラスが必要な位、キラキラした美形オーラを垂れ流しにしているのに、
「怒ってるんですか?」
やっぱり、不機嫌な横顔。

