で、そうやって一生懸命やること、無我夢中になることを若いころは「かっこわるい」と思ってしまうこともあるんですよね。



まだ先の見えない未来へのおびえや不信、自己が固まっていない(物事を知らない)未熟さゆえに周りからの反応に敏感になってしまう、そういう気持ちが一生懸命になることへの反発となってあらわれてしまうんですよね。



でもぼくは、その「かっこわるさ」こそ一生懸命やっている証だとおもいます。その真剣さは、やがて自分のネガティブな思考や周りの人の意見なんて消し去ります。



中途半端にやっている人こそ、かっこ悪いです。その未熟さをきちんと見つめあわないと、大人になっても「かっこわるい」ままです。きちんと恥をかいてこなかった人間は大人になるとよけいに恥をかけなくなりますから、それを隠そうとしていばったり、嘘をついたりします。そういう人間こそ真の「かっこわるい」人間です。




若い頃にはいっぱい恥をかいて、失敗して、それを克服して大人になる。そういう恥をいっぱいかける時期が「青春」なんだと思います。