口に手をやり、クスッと笑う塔子さん。 「踊ってるつもりなの? それ」 「え…? 触れているんですよ、彼女に。こうすると、なんだがつながれている気がするんです」 そう言ってぼくは舞い落ちる桜の花びらのひとつひとつに手をかざし、なめらかにキスをしていく。 彼女に、触れるように。 これをやっていると、それに応えるように、花びらがどんどん舞いおりてくる。 彼女もいっしょに、笑っているかのように。 こうしていると、ほんとうに彼女の笑い声しかきこえてこないんだ。