佳代ちゃんが決めると同時に前半終了の笛が鳴る。 「ナイスっ佳代子!」 沢村先輩が言った。 「・・・それに比べて久美子・・・今日、パスカットされまくりじゃない。気合がたりないんじゃないの?」 尾崎先輩が笑いながら言った。 「あはは~っ」 久美子は、笑っていた。 怖いぐらいの笑顔で・・・ 「佳代子を見習いな~っ」 尾崎先輩は何も知らないからいえるんだ。 尾崎先輩の言葉でどれだけ佳代ちゃんが不安になっているかと 久美子の心が佳代ちゃんへの憎しみで黒く染まっているかを・・・