それから少し談笑し、未来は中学二年生で勉強が好きな事を聞いて、一年生のものから華楠が教える事になった。
「あのね、私お洒落もしたいの!
いつもパジャマだから。
あのね、この雑誌に大好きなモデルさんがいて…。」
楽しそうに枕元にあった雑誌を手に取った未来。
そして、あるページを開けて華楠に見せた。
『!』
「可愛いでしょ!
この人あんまり出てないからレアなんだよ!
人気だから出たら良いのにー。」
口を尖らせながら言う未来。
華楠は背中に冷や汗を流した。
これ無理矢理撮らされた私だ…!
まだお洒落が大好きな頃の…
一年ぐらい前のなのにどうしてぇ…!?
内心混乱する華楠を余所に、未来は楽しそうに雑誌のモデル…華楠の事を語る。
「この人が一番好きでね、可愛いし、もう一回モデルしないのかなぁ?」
『…しないんじゃないですか?』
「やっぱりそうかなぁ。
何かあったのかな?」
『…私にはわかりません。』
「だよねー。」

