魅惑★ladyの作り方




「私、外に出たい…!」


涙が引いてきた時、未来が力強く言った。


「外に出て、友達いっぱい作って勉強していっぱいお洒落したい…!
だから、絶対病気治すね!」

『未来ちゃん…。』


華楠は嬉しそうに、拳を握る未来の頭を撫でた。



『頑張りましょうね。
私も、出来る事はお手伝いしますから。』

「…じゃあ、一つ良い?」

『どうぞ?』


おずおずと、恥ずかしそうに切り出した未来に華楠は優しく話すように諭す。
未来は恥ずかしそうに俯いて、小さく言った。



「…また、来てね?
華楠お姉ちゃん…。」

『ッ!』


華楠は眼鏡の奥で目を見開き、コクリと頷き、笑った。


『お土産の品がなくて良ければ。』

「有難う…!」