「はぁ…」
『大丈夫ですか…?』
途中、華楠がナースコールを押そうとしたが未来に止められ、未来は息が納まった後も少し疲れた様子だった。
『…失礼だったら申し訳ないのですが、何の病気なんですか?』
「…心臓。」
『心臓…?』
首を傾げる華楠に、未来もあれ?と首を傾げた。
「生まれた時から人より弱いの。
お兄ちゃんから聞いてない?」
『はい。
風間先輩にあったのはついさっきでいきなり連れてこられたので。』
「…でもさ、お兄ちゃんの事好きでしょ?」
『有り得ませんよ。』
華楠の速答に驚きから目をぱちくりさせる未来。
華楠はクスッと笑い、頭を撫でた。
『風間先輩のことは今日初めて知ったんです。
中身を何も知らないのに好きになんてなれませんよ。』
「……………ホント?」
『ホントですよ?』
ポカンと口を開ける未来。
兄の人気を知っているため驚きを隠せなかった。

