魅惑★ladyの作り方




「はぁ…」

『大丈夫ですか…?』


途中、華楠がナースコールを押そうとしたが未来に止められ、未来は息が納まった後も少し疲れた様子だった。



『…失礼だったら申し訳ないのですが、何の病気なんですか?』

「…心臓。」

『心臓…?』


首を傾げる華楠に、未来もあれ?と首を傾げた。


「生まれた時から人より弱いの。
お兄ちゃんから聞いてない?」

『はい。
風間先輩にあったのはついさっきでいきなり連れてこられたので。』

「…でもさ、お兄ちゃんの事好きでしょ?」

『有り得ませんよ。』


華楠の速答に驚きから目をぱちくりさせる未来。
華楠はクスッと笑い、頭を撫でた。


『風間先輩のことは今日初めて知ったんです。
中身を何も知らないのに好きになんてなれませんよ。』

「……………ホント?」

『ホントですよ?』


ポカンと口を開ける未来。
兄の人気を知っているため驚きを隠せなかった。