「今日はプリンか〜…
アイツも喜ぶな…。」


独り言をつぶやきながらもう人のいなくなった廊下を歩く男、海。
海の迎う先は…家庭科室。
鼻歌を歌いながらガラッと家庭科室の扉を開けた。



「けー…い?」


いつもはあるはずの姿がなく、不思議に思いながらも中に足を進める海。
荷物があることに気付き、トイレか、と待つ事に。

すると、ガタンッと荷物のある机の下から音がした。
海はビクッと肩を揺らし、そろーっとその下を覗いた。
そこにあったのは…



「………………………は?」


眠っている友人、慧と慧に抱き締められて眠っている理事長お気に入りの地味女。
異様な光景に驚きだらしなく口を開ける海。

じっとその様子を見ていると、『ん…』と華楠が慧の胸に頭をすり寄せた。

そしてある事に気付く。



「あれ、意外と良いプロポーション…?」