『こ、恋せよ乙女…?』


由香は首を傾げる華楠の肩をガシッと掴んだ。


「好きな人を作りな!
で、そいつに見合うぐらい可愛くなろうと努力する!
完璧じゃん…!」


興奮気味に言った由香に動揺する華楠。


『や、嫌だよ…!
好きな人なんて、できない…!』

「どうしてさ!
そうだ、この学園なら【charm☆five】が良いよ!」

『ちゃ、charm☆five?』


聞き覚えのない単語にまたもや首を傾げる華楠。
首を傾げるのは華楠の癖かもしれない。
そして、そんな華楠に悶えるのが由香なのだ。



「魅力的な五人組の事!
みんな金持ちで格好良いんだけど、その中で飛び抜けて金持ちで美形なのが、王子の異名を持つ
charm☆face、帝!」

『face…魅力的な、顔…?
それって世に聞く面食いじゃ…』

「はい次ー!」


華楠の言葉を遮る変なテンションになった由香。
華楠はそんな由香に若干怯えつつ話を聞く。


「二人目は目が合うと引き込まれて虜になってしまうと噂の美しく、妖艶な瞳を持つ
charm☆eye、海!」

『目…?
うみ、さん?』

「そ、海って書いてうみ。
逆にかいじゃなくて珍しいよね。」