「ねぇ華楠…
セクハラ、どこまでされたら殴れる…?」

『え…?
殴る、というのはあまり好ましくないと思うのですが…』

「あ、確かに気になる。
馨もそうだけど、なんだかんだエロい雰囲気で1番ベタベタしてるのって慧だよね」

「え、そうなの?
そういえば、声とかってもう聞いたことあるの?」


海が核心を突くように言うと、帝が首を傾げた。
口にはだしていないが、あの時…女子から暴力を受けていた時は除いている。


『えっと…あります、ね。
最初は声が出せないのかな、って思ってましたけど…
あ、ですが普段から聞いてるわけじゃないので、風間先輩みたいに耐久性があるわけではないです』

「初めて二人がいるの見た時も床で抱き合って一緒に寝てたし!」

『あれは、色々な事が積み重なってですね…』


徐々にしどろもどろになる華楠、翔はそういえばそんな写真見たな…と思い返す。
帝は笑顔のまま額に青筋を浮かべて口を開いた。



「そういえば耳噛んだりとかもしてたよね、二人きりの時もそんなことしてるの?」

『そんなことは…っ』

「なくは、ないだろう?」

『ふぁっ…!』


耳元で色っぽく囁かれ、鼓膜が震えるのを直に感じ肩を震わせる華楠。
慧はその反応に満足そうに口角を上げた。