由香と五人が部屋を去ったあと、charm☆fiveはため息をついた。
「疲れた、華楠…」
「…」
「あの女も含め、お前の幼なじみは嵐みたいだな…」
『わ、す、すみません…』
馨が華楠をソファーに座らせ、その隣に座って腰に抱き着いた。
慧がその反対側に腰を下ろし、華楠の三つ編みを弄る。
翔も小さくぼやき、その前のソファーにドカッと腰を下ろした。
翔の隣、華楠の正面に海が座り、真剣な顔で華楠の手をとった。
「結城ちゃん、あんなセクハラされた時くらい遠慮なくぶん殴らなきゃダメだよ?
痴漢とかされても黙っちゃいそうだもんな、心配…」
「海のそれもある意味セクハラだからね?」
海の隣に帝が座り、パシッとその手を弾いた。
その様子を見て理事長がクスリと笑みをこぼす。
「君達、いつの間にか僕の華楠ちゃんとずいぶん仲良くなってるんだね?」
「誰が貴方のですか、理事長?」
『あの、理事長。
今回の交換留学のこと、私何も聞いていなかったのですが…』
火花の散る親子二人の間に華楠が入ると、理事長は愛しくて仕方がないといった顔で華楠を抱きしめた。
腰にいる馨など気にもせず。

