「そして最後は侠気の豪気!
雑用の球磨川 悠希(クマガワ ハルキ)」
「球磨川です、一ヶ月よろしくお願いします、先輩方!
女の子のいる学校生活なんて久しぶりだからか、緊張してます!」
大きく口を開けて人懐っこく笑う悠希。
茶色の短髪で背も高く体格もよく、見るからにスポーツ少年。
「よろしくな!」
くるっと華楠の方に向きをかえ、ニカッと歯を出して笑った。
華楠はビクッと驚いて、小さく頭を下げた。
「うん、社交的ないい子達だね!
お互い仲良くするんだよ、帝くんたちは先輩だし、色々気にかけてあげてね」
「もちろんです。
年齢なんて気にしないで何でも聞いてね?」
「お世話になります」
帝と真一が握手をかわす。
理事長はうん、と頷きパンッと手を叩いた。
「では、解散!」
そういった瞬間―…
「かなんー!」
『ひゃあっ!?』
湊斗が華楠の胸をわしづかんだ。

