「…で、華楠はどうするの?
私と一緒にあの五人といる分には多分周りのひがみとか大丈夫だと思うよ?
ひがむ対象になるのは私だろうし、私男まさりなとこあるから女の子からも人気だしイジメとかそこは大丈夫だからさ。
せっかく昔からの友達が一ヶ月いるんだし、周り気にしないでいちゃダメかな」

『由香ちゃん…』


真剣に自分の事を考えてくれる由香に嬉しさが込み上げる。
だが…


『急に由香ちゃんと仲良くなるのも不自然ですし、大丈夫ですよ。
偶然会ったりしたらその時は話せたら良いな、くらいで。
見た目も変わりましたし、しんちゃんが気付いてくれたのが不思議なくらいで…』


十分、嬉しかったんです、と笑う華楠に由香は悔しさが込み上げる。
それくらいで満足してほしくない、もっとうれしく、楽しくなったって良いはずだよ…!



「華楠…
わかった、じゃあ外ででも良いじゃん、また七人で遊ぼうよ!」

『ありがとう由香ちゃん…』


と、友情を確かめあっていた二人だったが、チャンスはすぐに訪れた。