「フフッ…。ありがと。ね、翔ちゃん、公園でおばあちゃんとソラとじゃ、つまんなくない?」


「何だよ?急に」


「だって、みんな合コンしたり映画に行ったり…。翔ちゃんにはたくさん自由な時間があるのに」


「オレが好きでココに来てんの。何か不満でも?」


「ん…別に…。ゴメンね、いつも」


「なんで奏来が謝んだよ」


「うん…。ゴメンね」


奏来はオレがこうしてオトばあといる事に、最近“束縛してるんじゃないか”なんて、思い違えてるらしい。


度々出てくる「ゴメンね」。


それを聞く度、喉がつかえる。


“そうじゃない、オレが奏来といたいだけ”と、言いそうになるのをこらえるのに必死だ。