「我等『鈴理さまお守り隊』はこの状況を見過ごすわけにはいかない。
『鈴理さまお守り隊』は全力で竹之内鈴理さまを守ることに存在意義がある!

今、彼女は危機に曝されている。
ひとりの少年に毒されているのだ。これは一大事、お守り隊の出動だ!」


「というと隊長、早速二人の仲を引き裂くのですね!」


興奮気味に尋ねる高間副隊長に、「まあ待て」隊長は彼の気を落ち着かせた。


「仲を引き裂くためにはまず下調べがいる。この意味は分かるな? 我々のターゲットは一年C組豊福空だ! 奴を徹底的に調べ上げろ!」


二人の仲、断固として認めてはならない。ああ、断固として認めてはならないのだ!


燃える隊長の闘志に一同も立ち上がって同調、共に闘志を燃やしていた。



私立エレガンス学院某空き教室は異様、そして暑苦しいくもむさ苦しい熱気に包まれるのであった。