次に案内してくれたのは、意外にも書斎部屋。
まさか書斎に案内されるなんて、面白い本でもあるのかな?
そう思っていたら、そこは先輩専用の書斎部屋。
大切な事だから二度言うけど、先輩“専用”の書斎部屋だった。
なんだよ専用って。
ご家族で兼用すりゃいいじゃないかよ!
心中で財閥の部屋の在り方にツッコミを入れていたら、彼女は書斎部屋に置いてある本の説明をしてくれた。
「此処にはあたしの漫画や小説が置いてあるんだ。おっと、漫画を読むなんて意外だと思ったな? あたしはアニメもドラマも漫画も小説も大好きなんだ。アニメもちょいちょい置いてあるぞ。少女漫画系が多いが、少年漫画系も勿論ある」
「へえ、それにしても凄い量っすね」
はしごを使わないと取れない場所にまで本が詰め込まれている。
四方八方本だらけの書斎部屋に俺は呆気取られた。
と、俺は部屋の隅のデスクに山を見つける。
ノートの山のようだ。先輩にあれは何だと訊ねた。
すると彼女は、俺をそっちまで誘導してノートの一冊を手渡してくれる。
「これも小説だ」
説明してくれる先輩の声をBGMにタイトルを拝見。
『お嬢様と貧乏少年の恋⑤ ~シークレットダーク編~』
なんだ、このデジャヴは。
どっかで、そう俺はどーっかで同じタイトルを以前見せられた気がする。
深呼吸して中身を開き、びっしり詰め込まれている文章の一部分を拝見。
ということで一部公開しよう、『お嬢様と貧乏少年の恋⑤ ~シークレットダーク編~』の中身を!



