田舎姫と都会王子

生徒会室に着くと、要は勢いよくドアを開けた。


「失礼します。生徒会に入りたいんですけど。」


要がそう言うと、奥に座っていた女の人がこっちに歩いてきた。


そして私達の所まで来たかと思うと……


―――ギュッ!


「えっ?」


「あなた可愛すぎ~。お人形さんみたい。」


(くっ苦しい…)


「会長それくらいにしないと、窒息しちゃうよ。」


席に座っていた男子がそう言うと、女の人はパッと私を離した。