小梅と一緒に帰った次の日、俺は上機嫌で教室に入ると徹がいた。


「オス!要、なんか良いことでもあったのか?」


「はっ?何でだよ?」


「顔が珍しくニヤケてるぞ。」

「ニヤケてねえよ!!」


―――バン!


勢い良くドアが開いたかと思うと、息を絶え絶えにして小梅のダチが入ってきた。


「ひっ平田 要…は、いる?」

顔を青くしている小梅のダチを見てただ事ではないと思い、席を立った。


「いるけど。」


「小…梅が、不良…に連れて行かれ…ちゃった。」


「何だって!?」


「昨日…の仕返しだって。」


「あいつらか…」


俺は、教室を飛び出した。