「ここまで来れば大丈夫かな?」


下駄箱の所に着いても要の姿が見つからない。


私はホッとして靴を履いていると後ろの襟の部分を掴まれた。

「俺から逃げようなんて良い度胸してんじゃねえか。」


私は、その声を聞いて顔が青くなった。


「要…」


「一緒に帰るってメールしたよな?」


「忘れました。」


作り笑顔をして逃げようとしたが直ぐに腕を掴まれた。


「逃がすかよ。」


結局、要に捕まった私は一緒に帰る事になってしまった。