田舎姫と都会王子

「私がいた頃は、中学生が19人で小学生が30人いたっちゃ。」


「それしかいなかったのか……」


驚きのあまり呆然としていると小梅は、一本の木に走って行った。


「この木懐かしいっちゃ。よく木登りしたっちゃ。」


小梅はそう良いながらヒョイヒョイと猿のように登って行った。


「そう言えばお前と初めて会った時もお前木に登ってたよな?」


「あの時は驚いたっちゃ。急に声をかけられて。」


「でも今、考えると運命だったのかもな。あん時お前に一目惚れしたんだもんな。」

「へっ?」


「あっ………」


ポロッと言ってしまった言葉に小梅は顔を赤くした。