「要、おはようっちゃ!」


朝から小梅の元気な声が聞こえる。


「……おはよう。小梅。」


「要、昨日はちゃんと寝れたっちゃ?」


「ああ。」


(寝れるわけねえだろ……好きな女が腕の中にいたのに……)


「でも顔が疲れているように見えるっちゃ…」


それは一睡も出来なかったからだろう。


「慣れてないからだよ。大丈夫だ。」


小梅に心配をかけないように作り笑いをすると小梅も安心したのかニコッと笑った。

「小梅、要くん起きてる~?朝ご飯出来たわよ。」


「朝ご飯だっちゃ。要、行こう。」


小梅に言われリビングに行くと小梅の父と母はすでに椅子に座っていた。