次の日、俺は理沙の家に向かった。


〈ピンポーン〉


理沙の家の前に着き、ベルを押すとすぐ理沙が玄関から出て来た。


「翔?」


俺の姿を見て理沙が目をパチクリさせた。

まあ驚くだろう。


リーゼントにしていた髪は圭吾に頼んで坊主にしてもらったのだから。


「変か?」


「変じゃないけど………」


「変じゃないけど?」


理沙がいきなり黙ったから聞き返すと理沙は顔を赤くした。


「その方が格好良いよ。」


予想外の言葉に驚いていると理沙は俺の手を掴み引っ張った。


「今日こそお父さんに、認めてもらおう。」


理沙の言葉に頷き俺達は、理沙の親父の部屋に向かった。