田舎姫と都会王子

「やっぱり先輩は強いっスね。俺じゃ全然適わない。だから俺は先輩の強さに憧れてついてきた。」


「圭吾、俺はお前を捨てたわけではねえぞ。」


「わかっていますよ。先輩はそんなことしません。ただ納得いかなかったんです。でもこれでやっと吹っ切れます。」


圭吾は、そう言ってニコッと笑った。


「喧嘩はもう終わり?」


後ろから声がして振り返ると理沙がいた。

「理沙!お前…」


「喧嘩は嫌いだけど圭吾君の目を見たら断れなくてね。私がおとりになったの。ごめんなさい、翔。心配かけて…」


「いや、無事で良かった。」


俺はそう言って理沙に駆け寄り優しく抱きしめた。